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紛争後のガザを誰が統治するのか
―― 紛争から外交への長い道のり

ヨースト・ヒルターマン 国際危機グループ プログラムディレクター(中東・北アフリカ)

No Exit from Gaza: Why Israel—and the United States—Has Only Bad Options for the Day After

Joost Hiltermann 国際危機グループ・ディレクター(中東・北アフリカ担当)。イラクのバース党政権がクルド人を大量殺害したアンファール作戦に巻き込まれた人々に関する小説The Resurrectedを近刊予定。

2024年1月号掲載論文

ハマスの軍事能力とガザの統治体制を破壊するという目標だけでなく、イスラエルは、ガザを再占領し、ガザ住民を直接統治することにも行き詰まるだろう。結局、国連その他の人道支援機関が基本的なアメニティーを提供し、ほとんどのガザ住民が避難生活を続けることになると考えられる。ハマスの粉砕を最優先課題としているために、イスラエルは、もっとも必要で価値あるもの、つまり、安全な環境、治安をいかに取り戻すかという目的を見失っている。しかも、イスラエルが2国家解決策を拒否しているために、イスラエルとパレスチナの双方が納得できる交渉による解決を達成するのを阻む、ほほ克服できない課題が存在する。

  • イスラエルの迷走
  • 紛争後のガザ統治
  • 非アラブの解決策
  • 外交空間を確保せよ

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